この一月あまり、瞬く間に時が過ぎた。
娘が出産し、孫を連れて帰宅していた。
我が家の初孫である。
娘は、2年少し、日本を離れていた。
不規則でハードな仕事のために、体調を崩した娘は、病院を訪れた。
すぐに検査になって、胃カメラをのむ時に、睡眠薬を注射したという。
その直後、妊娠が分かった。
娘から、【トランスファーファクター】を送って欲しいとメールが届いたのは、今年の2月だった。
娘は、病院で産まされるのではなく、自分で納得できるお産をしたいと、日本に戻って、
自分で探した助産師さんの指導で、お産に立ち会った夫に臍の緒を切ってもらい、無事初産を終えた。
妊娠初期の睡眠薬が原因かどうかは分からないが、娘の胎盤は通常より3割ほど軽く、
おまけに臍の緒は胎盤からずれて、かろうじて繋がっている状態だったという。
けれども安産で、2950グラムの赤ん坊もすこぶる元気だと告げられて、心から安堵した。
それを聞いて、病気のお母さんが【トランスファーファクター】を飲み続けて、健康な赤ちゃんを出産されたことを思い出した。
その方は持病があるため、妊娠中も薬が止められなかったそうだ。
投薬などで、通常なら羊水が濁るので、懸念されたが、とてももきれいだったので、担当の医師も驚かれたという。
その時の写真を見せていただいたが、赤ん坊は、皮膚が美しく、目も開いていて、出産直後と思えない健やかさだった。
娘の場合も、【トランスファーファクター】を飲んだおかげだと、そう思えてならない。
先月、初孫を迎える準備をしていると、1通のメールが届いた。
物書く友の、的確にして友情溢れる文から、一部引用させていただく。
えらい、キツイで。
でも、幸せやよ。
でも2週間もしたら、はよ帰ってくれへんかなあと頭かすめるで。
これは体力いります。
今から筋力(もとからあるやろけど)トレーニングしてください。
自分の子ども育ててる時には、感じる余裕がなかった【至福】を味わえます。
「赤ん坊」は宝物です。
これから忙しなるやろけど、歳月の恵みを感じることでしょう。
ズバリ、その通りだった。
迎えた直後は、もう若くない自分を感じ、フラフラになった。
仕事に加えて、炊事・洗濯・掃除が普段にも増して、私を試すように襲いかかった。
が、2週間が山で、徐々にペースに慣れてきた。
孫を、あやし、風呂に入れ、”芸”を仕込み、学習するのを、子育てのときとは違う目で味わうことができた。
娘と孫が自分達の家庭に戻って行った今、友の言葉を振り返り、真にそうだったと、しみじみ想う。
気が付けば、秋が深まっていた。