●笑いが炎症悪化を改善
日本経済新聞(10/29夕刊)に載った記事ですが、
笑いが様々な疾病の憎悪※を阻止したり、病態を改善することが分かってきました。
吉川敏一先生(京都府立医科大学大学院教授)によりますと、
笑うことで、歳と共に低下した免疫能の向上作用や、病気の改善作用が、報告されているそうです。
例えば、関節リウマチの炎症の悪化が、笑いによって改善される例です。
落語などを聞いて楽しく笑うと、炎症関連物質のIL-6(インターロイキン6)の値が減少するそうです。
笑うと、その他の炎症や痛みを憎悪させる物質等も減り、逆に炎症を抑える物質が増えて、その効果は症状が悪化しているほど顕著だそうです。
楽しく笑うことで、アレルギーや自己免疫疾患などの免疫異常が関与する病態に効果を示す可能性があるので、
健康長寿のためにも、生活の中に大いに笑いをとりいれるようにと、吉川教授は勧めておられます。
※医学用語では、憎悪=ゾウアクと読みます。病状などが悪化する意味で使われます。
これまでも、笑いを治療に取り入れる医師や病院が紹介されていますが、改めて「笑い」の免疫活性が証明されたようですね。